明るい日差しの春の1日にマーレ・プチコンサートを開催しました。
4月20日、昨年に引き続き横浜市の大倉山記念館にて
マーレ・プチコンサートを開きました。
今回は初の大人の生徒さんも意を決して参加してくださり
連弾ではお母様方のご協力をいただいて
賑やかながらも暖かい、穏やかなコンサートになりました。
ピアノの発表会というと、ドキドキするとか
足が震えるとか、ひどく緊張してしまうだろう・・ということに
フォーカスしがちですが
「楽譜を見てもいいよ」
「すごく失敗しちゃったら、やり直してもいいよ」
とあらかじめお話ししておきました。
譜面台の上にある楽譜は、見るためのものではなく安心材料。
そして、失敗してやり直した生徒さんは一人もいませんでした。
今年はお名前を呼んで、弾いてもらう前に曲にまつわる小話や
演奏する方の紹介などをはさみました。
黙って舞台へ上がり、お辞儀をしてピアノの前に座って弾き始めるというのは
大変な労力を要します。
次は自分の番・・・と緊張する奏者の緊張をほぐすことと
出入りの間の椅子の高さの調整などの時間を作るための試みでしたが
レクチャーコンサートのような雰囲気を作ることができたのではないかなと自賛しています。
発表会に出られた生徒さんとはこのようなお約束をしてありました。
「ピアノと仲良くなる日」
この「ピアノ」は会場のピアノを指します。
私たち、ピアノを弾く人は自分の楽器を運ぶことができません。
楽器というのはおもしろいもので
演奏する人によって態度を変えます。
初めて会ったお友だち(ピアノ)には、もしかすると少し固くなるかもしれません。
すると、お友だちの方も、ちょっと構えるかもしれません。
ちょっとちょっと身構えられても「あそぼ!」と言ってくれたら
嬉しくなってうれしくなって「うん、あそぼ!」と答えてくれるでしょう。
だから、会場のピアノと仲良くしようとお約束してありました。
実際、全員が仲良しになっていたのを非常にうれしく、微笑ましく感じました。
もう一つはもう一つはあらかじめお話ししてあったことは
「発表会は楽しい日」
ということ。
私自身が幼い頃から発表会という、特別な雰囲気が大好きで
みんなも同じように楽しんでほしい、という思いから
ピリピリしない雰囲気作りを心がけました。
私が発表会が好きだった理由は、「帰りに横浜中華街でご飯を食べられる!」ことと
記念品をもらえることがうれしかったという不純なもので
ピアノとは何も関係なく、でもいつもと違う特別感のある日だったからでした。
なんでもいいよね、楽しい日になってくれるならご飯でもプレゼントでも。
来年もまた、発表会を開きたいと思っています。
会場は同じ大倉山になるとは限りませんが、適した会場探しをしたいと思います。
自由参加なので強制ではありませんが、今年出なかった生徒さんも
次は出てみてはいかがでしょうか。