発表会が終わりました。

ピアノ教室MARE鵠沼海岸です。

年度末を迎え、せわしなさが募る弥生に入った1日の土曜日に

横浜のサンハート・音楽ホールにて

教室を再始動してから3回目、これまでよりも

多くの生徒さんに出演していただき、とても素晴らしいコンサートとなりました。


講師演奏がグダグダになり、こんなことは生まれて初めての大失敗で、赤っ恥をかきましたが、

これについてはのちほど、個人的に大反省会を開きます。



それぞれができる範囲で一生懸命に取り組み、熱心に準備して

迎えた本番当日でした。

お天気にも恵まれて、お客様もたくさん!皆どれほど緊張していたかわかりません。それでも、次々とこれまでのベスト!と言えるほど素敵な演奏を繰り広げてくれました。

あたたかく見守ってくださったご家族の皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回のコンサートは小学2年生からはじめました。



★トップバッター・Aちゃん

〜いつもゆったりした語り口でのんびりしていますが、芯がしっかりしているAちゃんに

開演トップバッターをお願いしました。準備は余裕を見せていて、(私を)慌てさせましたが

きっちりと間に合わせてステキなエーデルワイスを演奏しました。アルプスに咲く白い花が目に浮かぶよう

でした。一転して連弾ではお母様と一緒に、アメリカ西部の風景を表現できました。


★Sちゃん

〜はじめは、ヤダ〜、出たくな〜いと言っていたSちゃんは

年明けごろから急成長を見せ、鍵盤を見ずにまっすぐ前を向き、良い音で弾く余裕たっぷりの演奏でした。

ギロックの小さなロバは、かわいいロバがゴキゲンな様子たっぷり、

モーツァルトのロンドも快活なロンドらしい演奏をしてくれました。たった1年でのこのプログレス!


★Mくん

〜Mくんも、出ない出ないと言っていましたが、サマータイムポルカを気に入って出演してくれました。

当日の堂々、悠然としたステージでの貫禄に一番驚かされたのは私です。

みんな舞台の上では一つや二つ年上に見えるのは何故だろう?

そういえばMくんは、去年の発表会はピアノを始めてわずか数回のレッスンで堂々出演した強者でした。


★Mちゃん

〜年齢にそぐわない大人っぽさを醸し出しているMちゃんは、演奏もやっぱり大人でした。

舞台袖では緊張していた?普段のレッスンでは物静かですが、弾けないと悔しくて猛練習を積んできます。

ヴィヴァルディの春で、早春の喜びを表現し、

女王様のメヌエットでは「近う寄れ・・・。」と言っているかのような貫禄でした。


★Aちゃん

〜実は1回目から全部出演しているAちゃんは、もう怖いもの無しです。忙しい毎日でスタートダッシュとは

いきませんでしたが、本番が近づくにつれ調子を上げていきました。

じゃあ2曲にしよう、と余裕が出てきたほどでした。

ピアノを始めるきっかけとなった、優しい従姉妹のお姉さんと連弾で共演することもできました。


★Kくん

〜他の生徒さんと同じく、自分で曲選びをしました。毎回のレッスンでは◯とスタンプを集めることに

夢中なので、発表会の曲ばかりのレッスンは、少しつまらなかったかもしれません。

でも本当に真面目なので、よく練習してきて普段通り以上の演奏ができました。ソロでは海の波の様子を、

連弾では川の流れを悠々と表現できました。


★Kちゃん

〜発表会に出るならこれにする!と一番はじめに曲選びが済んでしまったKちゃんは、

練習もコンスタントで何の心配もありませんでした。ディズニーの小さな世界は私も大好きなアトラクション

で、こうしたら楽しいかな?と相談しながらレッスンできました。

お母様との連弾は、特徴的な面白いメドレーで、お客様を楽しませてくれました。


★Kちゃん

〜今回最年少!!ピアノを始めて2ヶ月のKちゃん(なのに)は

レッスンでも、リハーサルも本番も慌てたりすることは皆無でした。

サーカスの楽しげなピエロの様子も、みんなに時刻をお知らせするビッグベンの鐘も、

本当にまだ年少さんなの?とお母様方に言わしめる堂々とした演奏でした。


★Aちゃん

〜Aちゃんも最初は出たくなかったひとりです。

ところが、ギロックの「さあ、ワルツをおどろう」を聴いたら感激して目がキラキラ。

たくさん練習するのでもう一曲増やせるほどでした。「10回弾くね、次の日は11回、その次は12回!」

本番はとても心配そうだったのに、そんな様子はまったく感じさせず、キラキラとピアノを弾けました。


★Hちゃん

〜順調に仕上げてきていたHちゃんは、直前のレッスンをお休みしてしまいましたが

当日はしっかり弾ききりました。お客様には聴こえない小さな声で、鼻歌まじりにリズミカルな演奏をするの

で花売り少女や、シンデレラが目の前に見えるようでした。

連弾もアンサンブルはお手のもので、後半のトップバッターをお願いしました。


★Aくん

〜難しい難しいモーツァルトのトリオ付きメヌエットと、連弾はお母様との2曲の熱演でした。

キランっと弾く高い音に苦労していたのに、本番では「キラン」ときれいな音が出ていました。

とても負担が大きかったのではないかと思いますが、よくがんばって弾きました。

ピアノを始めてほぼ1年、ものすごい成長です。


★Yくん

〜ひょうひょうとした様子で弾きこなしてしまうYくんは、とても(難しくて)悲しげなメヌエットを自分で

選んだので、もう一曲は最高に楽しいメキシコ民謡にしました。

ブレスの取り方が絶妙なので、悲しい表現でもリズミカルでも魅力的に弾きます。

発表会の舞台は何度も経験済みということで、当日もいつもと変わらず余裕のある演奏でした。


★Hくん

〜連弾はお母様といっしょに 父モーツァルト、ソロはディアベリで2曲の古典を古典らしく

きっちりまとめました。

高学年にさしかかり、誘惑も多い中で練習を続け、レッスンもがんばっています。

怖いもの知らずから卒業しつつある年齢ですが、発表会の雰囲気にものまれることなく、立派に弾きました。


★Sくん

〜志が高く、希望がはっきりしているSくんは選曲時にはトルコ行進曲を、連弾では迷わず愛の挨拶を

選びました。途中受験のために1ヶ月だけお休みしましたが、休みは感じさせないほどしっかり維持し

最後1ヶ月で見事に仕上げました。レッスンのたびに上達していき、本番が素晴らしかった!

連弾でも、ヴァイオリンの自在なルバートをピアノで再現できました。


★Aさん

〜大人の方は、相談には乗りますが基本的にはご自分で選曲します。お仕事しながら、家事をしながら、

練習時間を捻出することは大変なことなのに、この曲を弾きたいと練習を重ね、しかも舞台に上がる

精神的な強さはすごいことです。Aさんはいつも、お子さんにその後ろ姿を見せています。

何があっても最後まで演奏できたことを、私は非常に誇らしく思います。


★Aさん

〜より上手く、より高みを目指し努力を重ねているAさんは前述のAさんと同じく

練習時間の捻出が大変です。

毎回のレッスンには、きちんと準備をしていらっしゃり、何でも吸収しようという意欲が素晴らしいのです。

本番当日は、難曲をしっかり弾ききりました。



次回への改善点は多々ありますが、演奏会全体としては成功だったと思っています。

本番は、本番だけがうまくいけばいいものではありません。

やろう、と決心すること。

そこへ向かって準備をすること。

本番においては何かを得ること。

そして、本番を終えての経験を次の本番へ生かすことや、

得た何かで成長を感じられ、

その成長がまた他の何かに生かせる・・・

そんな風に感じてもらえたらうれしいです。

次のイベントは、3/22にMAREの大人の部の発表会と勉強会があります。

こちらも今からとても楽しみです。

出演してくださった皆さん

聴いてくださった皆さん

本当にありがとうございました。



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