長く受け継がれるもの

こんにちは。ピアノ教室MARE鵠沼海岸です。

先週、ずっと行きたかった神田・神保町の古書まつりにやっと行くことができました。

その前に、まず上野の国立西洋美術館で10月から開催されているモネ展を見てからと考えていたのですが

平日にも関わらず上野は人・人・人であふれかえり

ミュージアムチケット販売のコーナーからは長蛇の列・・・。

とりあえず美術館の前まで行ってみたものの断念。

もう少し寒くなって、みんなが外を歩きたくない頃を見計らってもう一度来よう。

その後は計画どおりにお茶の水へ移動。まずは腹ごしらえしてからと、イタリア料理の店に立ち寄りましたが、これが大当たり!とても美味しく、とてもリーズナブルでした。

それはそれで満足できましたが、神田は古書まつりの他にカレーのお祭りもやっていました。気づかずに手前でスパゲッティを食べてしまった・・・残念。

手始めに娘と画材屋さんに入り物色。目星をつけておいた2軒のうち、1軒は残念ながらお休みでした。

次に靖国通りにズラーっと並ぶ古書店とワゴンの列を一軒一軒立ち止まっては覗き、興味ある本屋さんだけでも目移りして困るほどでした。

楽譜も少しあったけれど、今必要なものはなく残念でした。

結局買ったのは、大好きな須賀敦子さんの本。文庫で持っているけれど、前から欲しかったカラバッジョの果物籠が描かれたハードカバーを買いました。

須賀敦子/トリエステの坂道

他にはコルトー著のショパン、磯山雅さんのモーツァルト(!)など音楽関連の本ばかり。

夢中で本を探している間は気づかず、ふと正気に戻った時に美術館と古書店めぐりを一日で済ませようという計画が無謀すぎたことに気づきました。

たくさんの本を肩に食い込ませて帰路につきました。

欲しかった本はまだまだあったけれど、そこはお財布と体力と相談して断念。

映える東京ではなくても、これだけの人が本を目当てに集まってきて、真剣に品定めをしている。

求めに応じられように、古く戦前から続く書店を守る人がいる。

どこへ行っても同じような景色が溢れかえる日本には、頑固に受け継いでブレない人がこんなにいるんだなあと感慨深い1日になりました。

私が携わるクラシック音楽というジャンルが今も息長く続いているのも、古くから受け継いできてくれた先達がいるからこそ。

いつまでも音楽を奏でることができて、聴いて楽しむことができる穏やかで平和な世界を望みます。

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